At Home works

その66 1歳1ヶ月

花紅さんは一歳をすぎて、
内面も外見も急速に成長している。
表情が違う、意思表示もはっきりしてきた。
何を言っているか理解して、
それを反応として返せる。

食に対する情熱がありすぎて、
ご飯はなんでもパクパクたべる。
これで最後ね、ご馳走さま。
というとこの世の終わりのような顔をして泣くのだけれど今日は、

わー全部食べられたね、すごいね!
じゃあこれで最後の一口、
これを食べたらー?!

といってみたら
パチン!と両手を合わせてご馳走さまの合図を満面の笑顔でしてくれた。

きっと、私を喜ばせたいんだ。
私が笑うのがみたいんだ。

褒めると自分の喜びでやっていたことを、褒められたくてするようになるからあまり褒めない方がいい、という人がいる。
それどうかなーと子供が生まれる前に思ってたのだけど、
今日気付いた。

赤ちゃんはみんな私たちを喜ばせるために
生まれてきてくれたんだろう。
喜ぶ顔がみたいのだろう。

こんな風に素直にそれが表現できないだけで、本当は大人になっても
人はいつでも誰かの喜びでありたいのだと思う。

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[ - 赤ちゃんがやってきた ]

登場人物
「私」

鎌倉在住の陶芸作家
初めての妊娠出産育児に新しい発見と面白みを見出す
家族とアシスタントさんに支えられながら育児と作陶を両立中 夫、義母、娘と四人暮らし


花紅(かこ)さん

2014年4月林家に誕生した女の子
心身共に健やかな人


ユパ様

腹の中にいたときの花紅さんの呼名


 
とまそん

夫 ミュージシャン
SheHerHerHersのベーシスト
鎌倉では「小川コータ&とまそん」としても活動中
嫁の仕事の影の立役者
哲学者のような深い洞察力で子育てを楽しむ


みっこさん

同居するお義母さん 野口整体指導者として毎日忙しく飛び回るが家ではキュートなお母さん兼、ばあば
「私」の憧れの女性


アシスタントさん

「私」のアトリエAt Home Worksに来てくれるアシスタントさん達
皆が積極的に子育てにも協力
アトリエではミルク、オムツ、寝かしつけ、作陶となんでもこなす。
チームAt Home Worksとして見事な連携プレーをみせる

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