At Home works

その16 9ヶ月

お腹の真ん中に薄茶色の縦線が浮き出てきた。

なんだそれ、である。

日に日に濃くなるそれを調べると、
どうも正中線、というらしい。

まことしやかに
人間の一番最初の細胞分裂の痕らしいですよ、
とか書いてある。

は?である。
は?なんだけど、
ふうーん、そうゆうこともあるかもしれませんねえ。
ともおもう。
自分の中で人間が育つ、という
摩訶不思議現象に日々向き合っていると、
こういった
は?ということが割とすんなりと
受け入れられるらしい。

妊娠中にできる、というその意味はなんだろう、
万が一帝王切開になった時にお医者さんが切る
ガイドラインかな。
みっこさんと、話したら
赤ちゃんにとってのここが中心、
というガイドラインかもよ、
じゃないとどこが上下左右かわからなくなっちゃうからかも、という。

赤ちゃんは常にちゃんと最終的には頭を下にして、でる準備を始める。
所謂、逆子というのは、
お母さんの子宮が反転しているようになっていて、
(もちろん目に見える形としてではなく)
だから赤ちゃんは正しく位置しているつもりなのに
逆子になっているのだと思う、という。

お母さんの身体を診て、
それが治れば赤ちゃんは正位置につくらしい。

赤ちゃんはちゃんと、
どうすればいいかを知っている。
私たちもそうやって産まれてきたんだなあ。
それってすごいことだなあ。


[ - 赤ちゃんがやってきた ]

登場人物
「私」

鎌倉在住の陶芸作家
初めての妊娠出産育児に新しい発見と面白みを見出す
家族とアシスタントさんに支えられながら育児と作陶を両立中 夫、義母、娘と四人暮らし


花紅(かこ)さん

2014年4月林家に誕生した女の子
心身共に健やかな人


ユパ様

腹の中にいたときの花紅さんの呼名


 
とまそん

夫 ミュージシャン
SheHerHerHersのベーシスト
鎌倉では「小川コータ&とまそん」としても活動中
嫁の仕事の影の立役者
哲学者のような深い洞察力で子育てを楽しむ


みっこさん

同居するお義母さん 野口整体指導者として毎日忙しく飛び回るが家ではキュートなお母さん兼、ばあば
「私」の憧れの女性


アシスタントさん

「私」のアトリエAt Home Worksに来てくれるアシスタントさん達
皆が積極的に子育てにも協力
アトリエではミルク、オムツ、寝かしつけ、作陶となんでもこなす。
チームAt Home Worksとして見事な連携プレーをみせる

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