At Home works

その31 0歳0ヶ月

おっぱい問題というものが
母業界には確実にある。
なかなか思うように出ない、
赤ちゃんが泣き止まない、
体重が増えない、
とにかく痛い、
乳腺炎になる、

子育てというのは時代によって
何がいいとか悪いとか
まるで流行りもののように変わる

今は完全母乳、
略して完母の全盛期らしい。
私は別に何が絶対なんてことはないと思っているので、
生まれてきた人次第でその辺は
臨機応変に、と思っていた。

母乳というのは
生まれてから三日間位は
ほとんど出ないらしい。
そして赤ちゃんはその間
なにも入らなくても大丈夫な位の
お弁当を用意している、という。

でも喉の渇きも空腹も、
全ておっぱいで賄うはずなのに
出ないとなるとやはり辛い。
だから、ものすごく、強く、吸う。
吸う方も初心者ならあげる方も初心者で
正直ものすごく痛い。

ふとみると
ヤるかヤられるかだ!
みたいな顔でガフガフいいながら吸い付いている。
ふと、指を吸わせてみたら、
歯茎のところでものすごい力でしごきつつ、
舌で吸引してる。
そりゃあ痛いわけだ。

しかも良く出来ていることに、
この出ないのに吸わせる行為で
刺激されてミルク製造機が回り始めるらしい。
更には、赤ちゃんが生まれて弛緩したままの子宮がまた小さくなるのを助けるという。
ただしこれがまた子宮が痛い。

吸われると切れていたい。
しかもお腹も痛くなる。
というのはかなりの苦行だと思う。

毎回おっぱいを差し出す時、
「風の谷のナウシカ」の
ナウシカとテトが初めて出会う、
あの名シーン

ほら、怖くない、怖くない

が頭をよぎる。
(映画を観たことない方は是非この機会に観て戴きたいです。私の永遠のベスト1です)

何度も切れてはカサブタになり、
吸われてふやけて切れてカサブタ
を1時間毎に繰り返した結果、
とうとう耐性ができてくる。

そして赤ちゃん自身も、
段々吸い方が上手くなってくるのだった。

鼻齧り


[ - 赤ちゃんがやってきた ]

登場人物
「私」

鎌倉在住の陶芸作家
初めての妊娠出産育児に新しい発見と面白みを見出す
家族とアシスタントさんに支えられながら育児と作陶を両立中 夫、義母、娘と四人暮らし


花紅(かこ)さん

2014年4月林家に誕生した女の子
心身共に健やかな人


ユパ様

腹の中にいたときの花紅さんの呼名


 
とまそん

夫 ミュージシャン
SheHerHerHersのベーシスト
鎌倉では「小川コータ&とまそん」としても活動中
嫁の仕事の影の立役者
哲学者のような深い洞察力で子育てを楽しむ


みっこさん

同居するお義母さん 野口整体指導者として毎日忙しく飛び回るが家ではキュートなお母さん兼、ばあば
「私」の憧れの女性


アシスタントさん

「私」のアトリエAt Home Worksに来てくれるアシスタントさん達
皆が積極的に子育てにも協力
アトリエではミルク、オムツ、寝かしつけ、作陶となんでもこなす。
チームAt Home Worksとして見事な連携プレーをみせる

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