At Home works

その12 7ヶ月

病気をしてから
こちらの都合通りにものごとは
動かないことを痛感した。

いくら自然出産を望んでも
突然帝王切開になることもあるし、
無痛分娩って言ったのにめちゃくちゃ痛いじゃないかなにこれってこともある。

こうしたい、ああなりたい、
なんて思っても
いざとなったら中の人次第なのだ。

すると途端に肩の力が抜ける思いがした。
周りの友人からの情報が集まりだし
なかなか決まらなかった出産のための病院も
なんだかスラスラと決まりはじめた。

赤ちゃんは強い。
どんな状況であれ、
きっと乗り越えてくれる。
問題は母である私がどこなら安心できるか、
どんな環境を望むかなんだ。

すっかり萎えてしまった足腰の
リハビリをしながら、
仕事も少しずつ再開しはじめた
妊娠7ヶ月頃のお話


[ - 赤ちゃんがやってきた ]

登場人物
「私」

鎌倉在住の陶芸作家
初めての妊娠出産育児に新しい発見と面白みを見出す
家族とアシスタントさんに支えられながら育児と作陶を両立中 夫、義母、娘と四人暮らし


花紅(かこ)さん

2014年4月林家に誕生した女の子
心身共に健やかな人


ユパ様

腹の中にいたときの花紅さんの呼名


 
とまそん

夫 ミュージシャン
SheHerHerHersのベーシスト
鎌倉では「小川コータ&とまそん」としても活動中
嫁の仕事の影の立役者
哲学者のような深い洞察力で子育てを楽しむ


みっこさん

同居するお義母さん 野口整体指導者として毎日忙しく飛び回るが家ではキュートなお母さん兼、ばあば
「私」の憧れの女性


アシスタントさん

「私」のアトリエAt Home Worksに来てくれるアシスタントさん達
皆が積極的に子育てにも協力
アトリエではミルク、オムツ、寝かしつけ、作陶となんでもこなす。
チームAt Home Worksとして見事な連携プレーをみせる

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