At Home works

2020年09月25日の記事一覧

大切にしていることは 

3

そごう横浜店での個展初日
お客様から頂いた言葉

「使っているとわかる、軽過ぎず重過ぎず、なんともいえないちょうどいい重さなんですよね。
フチも分厚くて野暮ったくはない、でもキンキンに尖っていてすぐに欠けちゃったりもしない、絶妙な縁だなあと思って」

私が器をつくるときに大切にしていることなので
とても嬉しいお言葉でした。

自分が作っていて楽しんでいること、
自分でも好きで日々使っていること、
そういう目には見えないところが
器に滲んで伝わるといいなと思っています。

なんとなく、手にとっちゃう

それがとても大切だと思うのです。

一番大切なことは目にはみえない

って星の王子様でも言ってますものね。

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ただいまAt Home Worksの作品は二箇所にて展示会をしております。

そごう横浜店
6階和食器売場
林彩子個展
9/22-28 10時-20時
最終日17時まで
26土27日は作家在廊11ー18時

ただいま かえる
-蛙庵にAt Home Worksをそえて-

日時
9月18日(金)〜27日(日)
器と焼き物の展示販売、喫茶
12時〜19時(喫茶ラストオーダー18時半)

そよや江戸端 レンタルスペース
東京都文京区関口1-5-6
「小日向31番地」C室

よろしくお願い致します

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新作のできるまで 

2

新しい形、新しい釉薬を作るのは
時間がかかります。
まずは想像力を駆使して釉薬を調合。
次の窯でテストピース。
こういうのが欲しいな、と想像してから

形をつくる。乾かす。削る。
さらに乾かす。素焼きをする。
テストピースから良かった釉薬を実物にかける。
本焼。そこまでが成形の段階です。

そして実際に使ってみる。
釉薬の色味が気に入ったら今度は
作品として作っていいかの確認です。

手に持った時の重さのバランス、
大きさ、形、盛り付けたときの余白の見え方、
食べ物や飲み物は染みないか
(染みがはいっても自分が好きな感じなら、
良しとするパターンもあります)

洗った時、重ねた時、
食卓での他の器との相性はどうか。
自分が実際に何度か使って納得し
気に入ったものを、
作品として作り始めるのです。

新しい作品が窯に入っていると
ドキドキします。
開けるのが待ち遠しくてワクワクします。
それが、とても楽しいのです。
もちろんがっかりすることもありますが、
今回の新色は何度もガッツポーズがでました。

そしてできた新色は

「朝」
内側から発光する朝の光のような白
マットでありながら、清冽に光る色

「森」
温かな日差しあるところは穏やかな緑
深ければ限りなく夜に近い森のような色

「海」
深度や明度、海は毎日見え方が違う
たとえ同じ青でも

「玄」
奥深い意味を感じさせる、黒に限りなく近い色
天の色

「飴」
伝統的でありながらモダン。
美味しそうに光る琥珀色

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