At Home works

新作のできるまで

2

新しい形、新しい釉薬を作るのは
時間がかかります。
まずは想像力を駆使して釉薬を調合。
次の窯でテストピース。
こういうのが欲しいな、と想像してから

形をつくる。乾かす。削る。
さらに乾かす。素焼きをする。
テストピースから良かった釉薬を実物にかける。
本焼。そこまでが成形の段階です。

そして実際に使ってみる。
釉薬の色味が気に入ったら今度は
作品として作っていいかの確認です。

手に持った時の重さのバランス、
大きさ、形、盛り付けたときの余白の見え方、
食べ物や飲み物は染みないか
(染みがはいっても自分が好きな感じなら、
良しとするパターンもあります)

洗った時、重ねた時、
食卓での他の器との相性はどうか。
自分が実際に何度か使って納得し
気に入ったものを、
作品として作り始めるのです。

新しい作品が窯に入っていると
ドキドキします。
開けるのが待ち遠しくてワクワクします。
それが、とても楽しいのです。
もちろんがっかりすることもありますが、
今回の新色は何度もガッツポーズがでました。

そしてできた新色は

「朝」
内側から発光する朝の光のような白
マットでありながら、清冽に光る色

「森」
温かな日差しあるところは穏やかな緑
深ければ限りなく夜に近い森のような色

「海」
深度や明度、海は毎日見え方が違う
たとえ同じ青でも

「玄」
奥深い意味を感じさせる、黒に限りなく近い色
天の色

「飴」
伝統的でありながらモダン。
美味しそうに光る琥珀色

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