At Home works

2019年02月の記事一覧

ワークショップとお茶の時間 

一枚の絵を描くように器をつくるワークショップ「おうちのお皿をつくろう」の回が終わりました。
薄くスライスした板状の土を思い思いの形に切り取り、屋根を描いたり窓を描いたりして、足をつけてお皿にします。
今回は大阪から来てくださった方や、「ずっとこのワークショップに来たかったんです」と言って参加してくださった方もいて、とても嬉しかったです。

作陶しているときの心地よい集中やイメージを形にすることの楽しさを感じていただきたい。
帰るときには満たされた気持ちになっていただきたい。
そしてまたアトリエに遊びに行きたいと思って欲しい、できればわくわくした気持ちで。
いつもそんな風に思っています。

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普段からアトリエでも大切にしているお茶の時間。
ワークショップのときも、必ずお茶の時間を設けています。
何事も緩急が大切、一息つくことは大事なことです。集中力って長くは続かないものですよね。
中学時代バレー部の恩師が「人間の最大集中力というのは10秒ももたない」と言っていました。その最大集中力を使って大事な一球を打て!と。明けても暮れてもボールを追いかけ、眉毛を細くしたりサイドを刈り上げたりと、あの頃は強く見えることが第一優先でそればかり考えていました。

話が逸れました。休憩は大切という話ですね。
温かい飲み物とおやつで、皆さんにほっとしていただきたい。手作りおやつなら尚嬉しい!
ということで、毎回なるべく手作りおやつを準備しています。
今回はお庭の夏みかんが豊作だったので、その夏みかんでピールをつくり、2月ということもあったのでチョコレートクッキーをご用意しました。
アトリエの台所でつくることもあれば、自宅でつくることもあります。
今回は夏みかんを5~6個もいでリュックに詰めて(重かった)、自宅でつくりました。

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「喜んでくれたらいいな、美味しいって思ってもらえたらいいな」そんなことを考えながらいつもつくっています。
なのでお茶の時間に皆さんが「美味しい」と言ってくださったり、ニコニコしながら楽しんでらっしゃる様子を見ると、とっても嬉しい気持ちになります。よかった!って思います。

さて、来月のワークショップは「花器をつくろう」です。
お花を飾るって素敵ですよ。暮らしをぐっと豊かにしてくれます。
花器の回のいいところは、自由な形がつくれるところ。丸いころんとした形、底に穴をあけて植木鉢、お酒が好きな方は徳利をつくったっていいのです。(最近気がつくと日本酒のことばかり考えています。そのお話はまたいつか。)
お申し込みも開始しております。
お友達と、カップルやご夫婦で、もちろんお一人でだって。
たくさんのご参加、お待ちしております!

佐々木

祭り 

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この白くていろんな形をしたものは、石膏です。
作品をつくるときに使う道具のひとつです。
薄くスライスした板状の土をタタラというのですが、そのタタラを乗せて形をつくるときにこれらの石膏型を使います。
欲しい形をイメージし、石膏型のもととなる型をつくり、そこに石膏を流し込み型をとるのですが、この作業をうちでは「祭り」と呼んでいます。
彩さんの「型つくろうかな」の一言は、すなわち「祭りがはじまるよ」の意なのです。

石膏粉は水と混ぜ合わせトロトロにしたのち準備しておいた型に流し込むのですが、その作業がわりとばたばたします。
石膏は時間との戦いなのです。
水の中に粉を入れていき、かたまりが残らないように手で撹拌します。全体がトロトロになるまで混ぜていると、だんだんと温かくなってくるのですが、そうなってきたら黄色信号。石膏は固まるときに発熱するので、熱くなってきたら固まり始めている証拠なのです。
石膏が固まる前にかたまりが残らないよう完全にトロトロに混ぜ、型に流し込み平らにならさなくてはいけないので、スピードが大切。(型に流し込んでみたら石膏の量が足りなかった!なんてことになったらえらいこっちゃです。でもそんなときもあります。)

そんなふうにしてできた石膏の型が、アトリエにはたくさんあります。
欲しい形を手でつくり、そこに流し込んでつくる石膏型。だからこそ、できあがった作品にもひとつひとつ手のぬくもりを感じることができるのだと思います。

春のアトリエ展にむけて、新しい型がまた増えそうな予感。
祭りがはじまる気配です。

佐々木

いつかの話 

昨日こんなことがあって笑った。
最近観た映画がとてもよかった。
あれが食べたい。
あのアニメの最新話が放送されて胸熱なう。

仕事をしながら、いつもいろんな話をしてきました。
彩さんがお母さんになってからは、花紅ちゃんの話も増えました。

こんなことを言うようになった、あんなことができるようになった。
寝かしつけてたら一緒に寝てしまったこと、抱っこが重たくなるほど大きくなってきたこと。
幼稚園に通いだしてからは、イベントの様子やどんなお友達とどんな遊びをしているのかなど。

一つの命が生まれて育って人間になっていく姿は、とても不思議なものです。
それとおなじくらい、一人の女性がお母さんになっていく姿を見ていると不思議な気持ちになります。

生まれる前、だんだん膨らんでいくお腹、生まれてから、そして今。

人はどんなふうにお母さんになっていくのか。
自分のお母さんは自分が生まれた時からお母さんだから、「お母さんじゃなかったころ」のこと、話しを聞いて知ることはできても、見ることはできません。お母さんじゃなかった人がどんなふうにお母さんになっていくのか、見て知ることができる今に、とても不思議な気持ちになることがあります。
彩さんと花紅ちゃんを見ていると、ときどきそんな気持ちになるのです。
私には花紅ちゃんと同い年の姪っ子がいるので、身近にいる二人の女性が「母親になっていく姿」と、二つの命が「人間になっていく姿」をリアルタイム現在進行形で見ることができています。
これはとても貴重なことのように思います。

彩さんが「いつか私に子供が生まれたら」と話していたときのことをときどき思い出します。
思い出しては、そのとき話していた「いつか」になっている「今」に、感慨深い気持ちになり、同時にどきどきしたりもします。
自分の中にある「いつかの話」も「今」になるときがくるってことじゃん?と、どきどきするのです。だからあくせく仕事に追われるときが続いても、自分の中にわくわくするような「いつかの話」をつくることは大切にしなくてはいけないなと感じます。

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締め切り前で、ちょっと忙しかった日。
春みたいに暖かく、普段なら寒くてつらい釉がけや窯詰めの作業もはかどりました。
窓を開けストーブもつけずに「釉がけ日和!」と、何種類もの釉薬を混ぜ、服に飛び散らせては「これは勲章や!」と言いながら。
来週からはじまる伊勢丹新宿店さんでの展示にむけて、もうひと頑張りです。

佐々木

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