At Home works

釉薬って

陶芸をはじめるまで、私は「釉薬」という言葉も、それが何かも全く知りませんでした。
陶器の表面を覆っているツルッとしたガラス質の部分。灰や石を砕いた粉状のもの、それらを水で溶かして、素焼きした作品にざばっとかけたり、筆でちょんちょんとつけたりします。
驚きました。初めて知ったとき「粉、て。」と思いました。粉があんなツルッとしたものになるなんて。

また、釉薬は今見えてる色がそのまま出るわけではないということ。
驚きました。鉄分の割合や、焼く時の酸素量で色が変わる。そんなものを扱うだなんて「化学者みたいでかっこいい。」と思いました。

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実際は化学者のような白衣はもちろん着ず、その代わりにエプロンをつけて、舞う粉塵に目を細めながら細かく計量したり、出来上がった釉薬を飛び散らせながらザルで漉したり、バケツの底に沈殿して固まった釉薬を素手でかき混ぜるといった作業をします。

釉薬を素手でかき混ぜる。

冬場になると1番辛い作業です。
なぜかというと、冷えたドロドロ(釉薬)は鬼のような冷たさだからです。今の季節は全然余裕なのですが、寒くなると何かの苦行かと思うような作業。それでも絶対に必要な作業。
アトリエのみんなは、何よりもまず釉薬や土の温度で季節の変化を実感するという変わった特技を身につけています。
また釉薬の冷たい季節になったら、冬場の釉がけ作業の様子をお話ししますね。

スタッフ 佐々木


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